世界の旬な出来事を語り、NK225と市場動向を午後3時過ぎ発表。
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某IT企業の代表取締役である私の友人が、毎週E・メールで社員へ〔閑話休題〕と題するメッセージを送信しています。 その中から興味のあるものを選び、このホームページに載せていきます。(彼の了承済み)

尚、〔閑話休題〕は、「ここからは余談ですが」という意味ではなく、「それでは、本論に戻って」という意味。 本筋から脇道に入る為にではなく、脇道から本筋に戻す為に用いる接続詞的な言葉です。 閑話休題、一回目は海馬です。 

閑話休題 (第一回) -海馬 -

ロンドンのタクシー運転手になるための試験に合格するには、市内のどんな小さな道でも走れるように、地図を頭に叩き込まなければならず2年はかかるそうです。 ロンドン大学エレノア・マグアイナー博士(認知神経学)が、タクシー運転手と一般の人の脳を比べたところ運転手の頭の後方部分(両耳の後ろ)の頭蓋骨の一部が肥大しているのを発見しました。ベテランドライバーほど、ここが膨らんでいて、脳への刺激が脳の変化をもたらし、脳の内部、両耳の奥にある「海馬」が影響していることが分かりました。

それまで、脳細胞は生まれてから常に減少する一方だということが常識でしたが、「海馬」の神経細胞は成人を超えても増えていることが分かりました。 大人になっても、脳に刺激を与えることを日ごろから心がけていくと「海馬」が発達し、「海馬」の発達により脳の記憶機能と連想機能が成長していることを示す、驚きの発見でした。

脳学者の池谷裕二さんと糸井重里さんの対談集「海馬-脳は疲れない」という本には、「もの忘れは老化のせいは間違いである」「30歳を過ぎてから、頭は爆発的によくなる」「眠っている間に脳は情報を整理する」「頑固は頭を悪くする」など最新の研究の結果がかれています。

記憶は、頭で覚える記憶と体で覚える記憶に分けられます。 頭で覚える記憶としては、「先週家族と一緒に、東京ディズニーランドに行き、蒸気船マークトウェイン号に乗った」というような、エピソード(出来事)の記憶、「マークトウェイン号は、西部開拓時代に活躍し、水上の宮殿と呼ばれ、3階建ての優雅な外輪船であった」というような意味・知識の記憶があります。 体で覚える記憶には、自転車に乗ること、泳ぐことの様な技能に関する記憶や、計算や作業工程など認識や行動の仕方の記憶などがあります。

頭で覚える記憶は、意識にのぼる記憶であり、言葉として表せることから顕在記憶・陳述記憶と言われ、体で覚える記憶は、記憶情報それ自体が意識の上には上りませんので、潜在記憶・手続き記憶と言われます。 さらに、記憶は以下のように分類されます(記憶の属性と記憶過程を混在してまとめてはいますので混乱がありますが)。

(1)陳述記憶:①エピソード記憶(生活史、自分の経験を伴う)、②意味記憶(知識等の抽象的な記憶、思い出すのにきっかけが必要、資料化ができる)、③短期記憶(30秒~数分で消える、即時記憶、作業記憶とも言われる)

(2)手続記憶:④認知性記憶(手続き記憶ともいわれ、やり方など体で覚えるといわれる記憶)、⑤運動性記憶(無意識に行われる記憶、技能)

顕在記憶・陳述記憶は、視覚、聴覚などを通じて得られたさまざまな情報が大脳皮質連合野で処理され、さらに大脳側頭葉の「海馬」領域に情報が入り、そこで符号化された記憶情報は再び大脳皮質に戻り、大脳皮質連合野に蓄積されるようです。

電話番号などの数字を数秒間覚えるようなきわめて短時間の記憶は大脳皮質前頭野を中心になされます。通常、電話番号はすぐに忘れてしまいますが、これが大切な相手の番号なので覚えようとすると、どのような意味の番号かということの情報とともに「海馬」に入り、「海馬」の中にとどまっている間に、蓄積されているほかの記憶情報と関連づけられて新しい記憶として大脳皮質連合野に蓄積され比較的長く保たれる記憶となります。

「海馬」は側頭葉の内側部にあり、上方から見ると、ギリシャ神話に登場する海神ポセイドンがまたがる「海馬」の前肢の形に似ていることから「海馬」と名付けられたようです。タツノオトシゴの形に由来するという意見もあります。

「海馬」では、グルタミン酸が興奮性の神経伝達に使われています。軸索終末から放出されたグルタミン酸が相手の細胞に届くと、Naイオンが細胞内に流れ込み神経細胞の興奮を発生し、シナプスニューロンの興奮が続くと相手細胞のチャネルが開き、Caイオンが細胞内に入り、細胞内情報伝達系の一連の分子作用過程が駆動し、神経細胞の構造や機能に変化を生じさせる蛋白質を作り出して、シナプス結合を安定化させ、シナプス反応を増強させます仕組みになっているようです。

感情の高揚が起こると、副腎からアドレナリンが放出されますが、アドレナリンはエピソード記憶を強化することが知られています。感情が高揚したり恐怖にあったりすると通常はアドレナリンが放出されますので、感情を動かすような状況のエピソード記憶はなかなか忘れられない強固な記憶になると考えられます。

ここに記憶術の大きなヒントがあります。意欲的に物事に取り組みながら、アドレナリンを出しながら、覚えたいことを一つのエピソードに仕立てていくと、「海馬」の記憶システムを効果的に働かせるといえましょう。

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